足趾の運動にタオルギャザーは本当に効果的か?タオルギャザーが苦手な方もできるストレッチをご紹介
足の指を鍛えたい方
皆さん。
足の指鍛えていますか?
足の指をリハビリでは「足趾」と呼んでいます。
外反母趾や強剛母趾、足趾の骨折の方はリハビリに行かれると思います。
外反母趾でリハビリに来ました!
足の指が動きませんね
どうすれば動きますか
タオルギャザーをしましょう
病院ではこんな会話が良く聞かれると思います。
②足の指でタオルを手繰り寄せる。
非常にわかりやすく、取り組みやすいトレーニングであることから、リハビリ業界ではよく用いられております。
ある程度エビデンスも確立されています。
でもほんとに効果があるのでしょうか?
なんとなくルーティンになってるんじゃない?
そんな疑問を持ってしまいましたので
理学療法士の視点から少し調べてみました。
そこでこんな研究をご紹介いたします。
「足把持力トレーニングの効果」
足のリハビリ業界では比較的引用されやすいメジャーな研究です。
6週間介入し週に4回の頻度で行った
足趾の筋力をトレーニング前後で測定した。
トレーニング前10.1kg→3週間後12.8kg→6週間後13.0kg
結果の単位は気にしなくてもいいんですけど、
結構筋力上がってる!
って思ってよいと思います。
まあぶっちゃけると、
急性期病院では
6週間の介入って長いなあ・・
とか
クリニックだと
週に4回もできるかなあ
と思ってしまいそうですが、ここではいったん無視します(笑)
まとめると
「しっかり真面目に取り組めば足の指の筋力も鍛えられる」
と言えます。
僕もよく病院で患者さんにやっていただきますし、できる人はしっかり力が出てきているように感じます。
そのため、できる方はタオルギャザーをしっかり行うとよいでしょう。
また一方では
タオルギャザーが難しい!
ぜんぜんタオルが動かないし、難しいよ!
って方もいらっしゃるともいます。
そうなんです、外反母趾など足の変形のある方にとってはタオルギャザーは少し難しかったりしますよね。
そもそも思い出してほしいのですが、
あなたは何のためにタオルギャザートレーニングをしていますか?
病院に行ったらやれって言われたから・・・
ん~それではいけませんね
足趾のトレーニングを行う人は
②足趾の変形で痛みがある
このどちらかに当てはまると思います。
そのためタオルギャザーの目的としては
②痛みの軽減
この二つとなります。
つまり
タオルギャザーができればいいというよりも
安定して歩けて、痛みがなければよいということになります
そこでこんな研究があります。
「静的ストレッチングの介入が足趾把持力に影響する原因について」
2017年の研究です。
介入は3週間の間、1週間に4回の頻度で行われた。
トレーニング群ストレッ チ(トレーニング前36.2kg→3週間後41.9kg)
トレーニング群(トレーニング前33.1kg→3週間後38.4kg)
3群で筋力が向上した。
数字ばっかりですみません・・・
この研究では、ストレッチのみを行った群でも高い効果を示しています。
今回の研究を基にすると、ストレッチも筋トレと同様の効果が得られるということになります!
なのでタオルギャザーが苦手な方はストレッチをしっかりと行いましょう。
以下に、誰でもできるストレッチをご紹介いたします。
ぜひご参照ください。
②そのまま握りこむ(30秒間)
③そのあとしっかり開く(30秒間)
汚い足でごめんなさい・・・
やることはすごく簡単ですね
1分でできるので
毎日少しずつやってみてください。
もちろん痛みのある方は無理せずに行うようにしてください。
まとめ
タオルギャザーが難しい方はストレッチも効果がある
参考文献
竹井和人(2011),足把持力トレーニングの効果,理学療法学26(1)
地主あい(2017),静的ストレッチングの介入が足趾把持力に影響する原因について,理学療法の歩み28(1)