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新型コロナウイルスの感染リスクを高めやすい7場面まとめ コロナの症状が出ないように気を付けること

◆この記事を読む人◆
新型コロナウイルスの感染対策の方法がわからない人

 

◆この記事で分かること◆
新型コロナウイルスの感染リスクを高めやすい場面

 

◆この記事を書いている人◆
都内総合病院で働く理学療法士。

病院で新型コロナウイルスの感染対策に取り組む

 

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依然として新型コロナウイルスの脅威が続いていますね。

病院で働く私としても、なかなか無視できない状況であります。

 

先日、第10回新型コロナウイルス感染症対策分科会(2020年9月25日)において、これまでの感染事例の解析に基づき、
感染リスクを高めやすい7場面
が発表されました。

 

今までの報告は、かなりざっくりとしたものであり、まだまだ不明確なものが多いなあといった印象が強くありましたが、

今回の報告はかなり具体的かつ実用的なものであるように感じました。

 

また、医療者としてはもちろんのこと、一個人としても気を付ける点があるのではないかと感じました。

 

せっかくなので皆さんに共有したいと思います。

 

また新型コロナウイルスに関しては、日々状況が変わっていますので、政府のHPなどで最新の情報を仕入れていくことをお勧めいたします。

 

前置きが長くなりましたが、感染リスクを高めやすい7場面は以下の通りです

 

感染リスクを高めやすい7場面

① 飲酒を伴う懇親会
② 大人数や深夜におよぶ飲食
③ 大人数やマスクなしでの会話
④ 仕事後や休憩時間
⑤ 集団生活
⑥ 激しい呼吸を伴う運動
⑦ 屋外での活動の前後

 

 

以上となります。

 

仕事後や休憩時間もだめなの?

そうですね

政府によると、仕事後や休憩時間は気が緩みやすく、マスクをとってしまいやすいとのことらしいです。

休憩時間まで気がゆるめないとなると少し厳しいですね…

 

個人的には
⑦ 屋外での活動の前後
というのが衝撃的でした

 

外もリスクが高いのか…

と思ってしまいました。


まあ、賛否両論あるとは思いますが、
政府の公表も踏まえて、簡単に7場面の解説をいたします。

 

 

① 飲酒を伴う懇親会



飲酒に伴い脳の神経細胞に作用し、全身の感覚を麻痺させるため感染防止の判断力が低下します。特に聴覚が鈍磨することで、大きな声になりやすく、飛沫感染を最大化してしまう可能性があります。特にレストランの個室や混雑した居酒屋などの狭い空間に、長時間、大人数が滞在することになることで、感染リスクが高まると考えられているようです。

 

② 大人数や深夜におよぶ飲食

 

深夜におよぶ飲食は、昼間の通常の食事に比べて、感染リスクが高まると考えられています。概ね①と理由は同じかと思います。
私個人としては、少量の飲酒はリラックス効果があるため、飲酒をすることは大賛成です。しかし、オンライン飲み会の活用や一人飲みなど、個々人で感染を拡大させない工夫をすることが必要になりそうです

 

③ 大人数やマスクなしでの会話


接客やマスクを外して会話をすることで、感染リスクが高まると考えられています。マスクの着用に関しては「飛沫を防ぐ」ために行われています。自分の感染を防ぐためではありません。SNSで「マスク着用拒否」の動画や記述があるたびに、悲しくなります。あくまでも、他者への気配りであることを心がけましょう。また、接客業に従事する方は必ず、お客様のマスク着用を確認しましょう。

 

④ 仕事後や休憩時間


十分に感染対策をとった事務的な仕事そのものの感染リスクは低いと考えられていますが、仕事後や休憩時間に密な状況が生じると、感染リスクが高まると考えられています。つまり仕事後や休憩時間そのものがリスクというわけではなく、「マスクを外してしまうリスク」が高いといえます。

 

⑤ 集団生活


学校の寮など、大人数が閉鎖空間に長時間一緒にいる場合には、感染リスクが高まると考えられています。どうしても人が集まってしまう場合は、換気やスケジュール管理の調整で三密(密閉、密集、密接)にならない工夫が必要ですね。

 

⑥ 激しい呼吸を伴う運動


換気の悪い閉鎖空間で人と人との距離が近く、激しい呼吸を伴う運動を行うと、感染リスクが高まると考えられるています。そのため、室内での激しい運動はできるだけ避けた方が良いといえます。どうしても室内で激しい運動をしてしまう場合は、休憩の頻度を増やしたり、休憩ごとに外の空気を吸いに行くことがよいでしょう。

 

⑦ 屋外での活動の前後


屋外での活動そのものについては感染リスクが低いと考えられていますが、その前後の車での移動や食事などで三密が生じると、感染リスクが高まると政府は公表しております。個人的には、旅行やスポーツのことを指しているのかなあと思っています。あくまでも工夫をしながら屋外活動を楽しむ必要があるみたいですね。

 


いかがだったでしょうか?

多くの項目で
行為そのものが禁止であることはありません。
しっかりと環境づくりをすれば、感染リスクは下げられると解釈できます。

 

もちろん、今までと同じように生活することは難しいかもしれませんが、個々人で工夫をすることで日常生活を謳歌できると考えております。

 

みなさまの参考になれば幸いです。

 

まとめ

 

人と接触するときはマスクを必ず着用する
三密にならない工夫をする

 

参考文献
内閣官房新型コロナウイルス感染症対策分科会 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/yusikisyakaigi.html