急なこむらがえしを回避!ふくらはぎがつる原因とつった後にすぐ出来る対処法まとめ
いててて
どうしたの
足がつっちゃって
ちょっと手伝って
スポーツの場面で足をつってしまったり、夜に足をつってしまう人が多くいます。
通常は1分程度で症状が良くなりますが、かなり痛みますし、頻回に起こると困ってしまいますよね。
今回は「こむらがえし」についてお話ししていこうと思います。
こむらがえしとは
こむらがえしはふくらはぎがひきつる状態で、
医学的には「下腿三頭筋の有痛性筋攣縮」と言います。
下腿三頭筋=ふくらはぎ
有痛性筋攣縮=突然無意識に筋肉が働くこと
と考えていただいて良いかと思います。
もちろんふくらはぎ以外にもなる可能性はありますが、一般的にはふくらはぎに生じやすいと言われています。
こむらがえしの発生機序はまだ明らかになっておらず、「末梢神経性由来説」という神経が原因になっていると言われています。
こむらがえしの対策
こむらがえしの対策は
こむらがえしは
①激しい運動直後
②朝起きたとき
に生じやすいと言われています。
もし「こむらがえし」になってしまったら、落ち着いて足首を上に向ける(足関節背屈)ようにして、ふくらはぎをストレッチさせてあげましょう。
ちなみに、こむらがえしの場合は膝を伸ばした状態でストレッチをさせることがありますよね。
神経の走行の観点から膝を伸ばしながら、足首を上に向ける(足関節背屈)ストレッチが最も効果的とされています。
しかし、もしなってしまった時はそれどころではありませんよね。痛みが強い場合は、必ずしも膝を伸ばす必要はありません。
膝を伸ばしにくい状況であれば、座って楽な姿勢(あぐらなど)で少しずつ足首を上に向ける(足関節背屈)ストレッチを行いましょう。
厳密に言えば、
膝を伸ばした状態で足首を上に向けると腓腹筋
膝を曲げた状態で足首を上に向けるとヒラメ筋
がストレッチされます。
ちなみに
下腿三頭筋=腓腹筋+ヒラメ筋
となります。
また、過去に何度かこむらがえしを経験している方に関しては、
①準備運動
②水分摂取
を十分に行うように指導しています。
こむらがえし自体は神経の異変と捉えることができると、先ほどお話ししましたが
ほとんどの神経は血管とともに存在しています。
つまり、血流を良くしておくことは神経を活性化できるということなんです。
そのため
①準備運動で体を温めて、血流を良くする。
②水分摂取によって血液量を増やす。
ことが対策として挙げられます。
準備運動は散歩やストレッチ、マッサージなど軽い負荷のものでも十分効果があると言われています。
繰り返すこむらがえしの場合は、
下位運動ニューロン障害、代謝性疾患、急性細胞外液喪失、遺伝性症候群、薬剤の副作用などは病的な要因も考えられるため、気になる方は一度受診をすることをお勧めします。
受診先としてはなかなか選びにくい部分がありますが、
整形外科や神経内科、血液内科、神経血管治療科などが挙げられます。
少しでも皆さまの参考になっていれば嬉しいです。
まとめ
・こむらがえしの発生機序はまだ明らかになっていない
・こむらがえしは①激しい運動直後、②朝起きたときに生じやすい
・もし「こむらがえし」になってしまったら、ふくらはぎをストレッチする。
・過去に何度かこむらがえしを経験している方は①準備運動、②水分摂取を十分に行う
参考文献
定月亮(2015):総論,こむらがえり, MB Orthop.28(5)
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